性感染症とは

性感染症のイメージ画像

性感染症は、Sexually Transmitted Infections(STI)といいます。
以前はSTDと言っていましたが、DはDiseasesの略で何らかの症状が現れた時に使用しますが、クラミジアなどは症状がないまま感染を広げていきますので、最近ではSTIを使うことが多くなっています。

主な性感染症は、クラミジアやヘルペス、コンジローマ、淋菌、梅毒、肝炎、トリコモナス、毛ジラミ、HIV/エイズなどです。
性感染症は性行為を介して感染しますが、性器による性交だけでなく、オーラルセックスなどによっても感染します。また、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)も性行為によって感染します。

性生活があれば、誰でも感染する可能性がありますが、陽性と診断されても治療を行うことでほとんどの性感染症は治癒することができます。気になる症状がある方は、早めにご受診ください。

このような方はご相談ください

  • 性器周囲が腫れる、水ぶくれやブツブツができた。
  • 性器やその周辺に、かゆみ,痛みがある。
  • 排尿時に痛みがある。
  • 尿に血液やウミが混じる。
  • おりものが臭う,色が異常,増量した。

上記の症状を認めた場合は、産婦人科を受診するようにしましょう。
また、自覚症状を認めなくても、パートナーに症状がある場合も、産婦人科を受診してください。

性感染症の疫学のポイント

  • 女性では20歳代前半が罹患のピークになります。
  • 性器クラミジアと淋菌感染症は合併することも多く、また不妊症につながる可能性があります。
  • 性器ヘルペス、尖形コンジローマ、梅毒は母子感染につながります。
  • 思春期女性にも感染が広がっています。
  • パートナーが未治療の場合は、治療を行なっても再感染を繰り返す(ピンポン感染)ので、パートナーと同時に治療を行いましょう。

性感染症の種類と症状

疾患名 症状
クラミジア
感染症
女性がかかるものとしてはもっとも頻度が高い性感染症です。
男性・女性ともにかかる可能性があり、男性では排尿時痛や尿道掻痒感が生じますが、女性では症状が軽く、無症状なことも少なくありません。女性が感染した場合は、不妊、流産・死産の原因に繋がる可能性があります。
性器
ヘルペス
性器の痒みや不快感を生じた後、性器に水泡ができる、そけい部のリンパが腫れるといった自覚症状が出る感染症です。
感染しても、発症しないケースがあります。
尖圭
コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染症です。
発症すると、男性の場合は性器、女性の場合は膣・外陰部・子宮頸部にイボができます。
痛みはほとんどなく、痒みや軽い異物感が生じることがあります。
トリコモナス
腟炎
寄生虫であるトリコモナス原虫が膣内に入り込むことで感染します。
おりものの量が増える、性器やおりものの臭いが強くなる、性器に強いかゆみが出るといった自覚症状があります。
淋菌感染症 近年、再び増加傾向にあると報告されています。
Neisseria gonorrhoeaeによって引き起こされる性感染症で、男性では膿性分泌物と尿道痛が典型的な症状として知られていますが、無症候性のケースも少なくありません。
一方で女性の場合、多くの感染が無症候性で顕著な症状が現れないことも多くあります。
HIV感染症
(エイズ)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)への感染で発症します。
潜伏期間が6ヶ月~10年以上と非常に長いことが大きな特徴です。
発症すると免疫力が低下するため、通常ならほとんど害のない細菌・ウイルスに感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。性行為以外にも、血液感染や母子感染があります。
梅毒 2013年以降、梅毒に感染する人が急激に増加し続けています。梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が性的接触することによって感染します。
性器と性器、性器と肛門、性器と口など、粘膜や皮膚が梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。症状は1期から3期で発症時期によって分けられ、精神神経症状が出現する神経梅毒などがあります。
また、未治療のまま妊娠すると胎児に梅毒が感染することがあります(梅毒の母子感染症)。