更年期障害
閉経とは月経が永久に停止した状態で、閉経年齢とは12ヶ月以上の無月経を確認した後、振り返って最後の月経があった年齢のことを指します。
「更年期」とは、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間をいいます。
日本女性の閉経年齢の50%タイル値は50.54歳(平均閉経年齢は49.5±3.5歳)です。更年期には様々な更年期症状が出現しますが、特に症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と呼びます。更年期障害の主な原因として、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下ししていくことです。そして、加齢による体の衰えや、精神的・心理的な要因、家庭や職場環境などの社会的要因などが複合的に影響して、更年期障害が発症していきます。
医師の知識と技量不足から更年期障害に苛まれている女性に対して有効なホルモン補充療法(HRT)が適切に成されていないこと。そして教育を受けていない医師は自身がホルモン製剤の正しい処方が出来ないためHRTを推奨していないことが問題であることが、世界の共通概念です。
エビデンスに基づいた診療
当院では正確なエビデンスに基づき、ホルモン補充療法の知識を勉強し、それらを取り入れて安心で安全は治療を積極的に行なっていきます。女性ホルモンは肌等の美容的効果のみならず、全身の臓器に作用してアンチエイジングに対する効果も期待できます。平均寿命が80歳を超えてきた現代では、閉経後も若々しく、元気で日常生活をおくることができることを目指して治療を行なっていきますので、少しでも更年期症状等で悩みのある方は、当院を受診していただくことをお勧めします。
当院ではホルモン補充療法ができない方は、漢方薬などの他の治療方法についても、専門的知識のもとで患者様が納得できるまで親身に対応してまいります。当院の更年期外来では、更年期から老年期の女性に認められる様々な心身の不調の症状・検査・相談に応じております。
更年期障害の主な症状
更年期障害による症状は多岐にわたっていますが、特に多くみられるものとして以下の症状があります。
- 月経周期の乱れ
- 月経量の変化
- 不正出血
- のぼせ
- ほてり
- 発汗
- 動悸
- 不眠
- 抑うつ
- 物忘れ
- 尿もれ
- 関節痛
- 性交痛
など
このような方はご相談ください
- 体のほてり感がある
- 安静にしていても汗が出てくる
- 関節の痛み
- 動悸や息切れがする
- 疲労感が強い
- 頭痛や腹痛、腰痛に悩んでいる
- 気分が落ち込むことが多い
- 十分に眠れない
- イライラすることが多い
- 何となく体がだるい
- 性交痛がある
など
治療
諸症状、および血中の女性ホルモン量を調べる検査で診断を行います。 更年期の症状には個人差があるようにその治療法も症状によって異なりますが、不足している女性ホルモンを補うホルモン補充療法(HRT)を行っています。
ホルモン剤を飲みたくない人には漢方薬による治療も行っています。その方にあった治療法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
閉経関連泌尿生殖器症候群
閉経関連泌尿生殖器症候群(Genitourinary syndrome of menopause: GSM)は外陰、腟、尿道、膀胱などの泌尿生殖器において、エストロゲン減少に関連してみられる症状や兆候を指します。
当院では、外陰・腟萎縮に対する症状に対しても、積極的に加療を行なっていますので、上記症状等が気になる方は、お気軽に相談してください。
GMSの主な症状
- 腟乾燥感や灼熱感といった生殖器系症状
- 潤いの欠如や性交時痛といった性に関する症状
- 尿意切迫感、排尿困難、繰り返す尿路感染症といった尿路系症状