コラム




■乳幼児突然死症候群について

 元気に過ごしていた生後6ヶ月以内の赤ちゃんが原因不明で突然、睡眠中に呼吸が止まり亡くなってしまう病気です。

赤ちゃんは眠っているとき、一時的に呼吸が止まることはよく起こります。この時赤ちゃんは苦しくなりますから睡眠が浅くなり呼吸を再開します。しかし稀に呼吸の回復が遅れ、それによって起こる酸素不足がさらに呼吸中枢を鈍くさせてしまうという悪循環により死に至ることがあります。 頻度は2000〜3000人の赤ちゃんに1人といわれています。

この症候群に対して注意する点は

1. うつぶせ寝をやめる
2. 妊娠中や赤ちゃんの周囲での喫煙を避ける
3. できるだけ母乳で育てることです

 うつぶせ寝では赤ちゃんはよく眠るので睡眠度が深くなり、覚醒しにくくなるといわれています。又たばこのニコチンは赤ちゃんの呼吸中枢を鈍らせ、無呼吸を起こしたときの呼吸の再開を起こしにくくします。更に母乳育児がよいというのは、母親が赤ちゃんを抱いている時間が長いことや赤ちゃんの口腔の発達がよいことなどが理由です。

 最近赤ちゃんを暖め過ぎるとよくないと言われています。赤ちゃんが睡眠すると脈拍数が減り手足の皮膚の血管が拡張し赤ちゃんの手が暖かくなります。この時赤ちゃんからは熱が発散されることになり少し体温が下がります。寒を感じた赤ちゃんは今度は手足の血管を収縮させ体温が逃げるのを防ぎます。この時睡眠は浅くなっています。このようなことを繰り返しながら体温を調節しています。しかし眠った赤ちゃんに衣類の着せ過ぎがあると赤ちゃんの体温は下降しません。又刺激に対する反応も低下し、無呼吸からの回復も起こりにくくなります。

赤ちゃんにどれくらい着せるかはそのときの気候や部屋の温度によって異なりますが、赤ちゃんの帽子や靴下を脱がせ固めのマットや吸湿性や通気性の良い薄い寝具を用いる事が必要です。又時々赤ちゃんの頭や手足に触れて汗をかいているかいないかを見ることも良い目安になります。頭に汗をかき、手足が温かい時は暑過ぎる時です。

以上のような点に注意してもらうことで、この疾患の予防になると思います。

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院長 石川 賢行

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